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痛みがある場合に運動はして良いのか?

運動をしたいのですが、腰が痛くて運動できません。。運動はやっても良いのでしょうか?

パーキンソン病患者さんは、健常な人と比べて痛みの頻度が多く、特に腰痛が多いと言われています。そのため、”腰が痛くて運動ができない”といったお悩みは比較的多く受けます。

大前提として、腰に痛みがある場合には医療機関で検査を受けて頂き、画像所見上では異常がないということを確認しておきましょう。

仮に腰椎圧迫骨折をしていたにも関わらず、激しい運動を続けてしまうと症状が悪化してしまう可能性があります。ここでは、医療機関で検査してもらい異常はなかった場合だった時に、運動はやっても良いのかお答えしたいと思います。

結論から言うと、運動は積極的にやって欲しいです。それも、強い負荷の運動をオススメします。

これは運動によって痛みが抑制される運動誘発性鎮痛(EIH:exercise-induced hypoalgesia)という現象が関与しており、脳幹から神経線維を伝って下降し、過剰な痛みを抑えてくれるメカニズムです。

ただ、運動と言ってもどれでも同様の効果があるわけではないので注意が必要です。

運動と一括りにしてしまいがちですが、筋トレやストレッチ、ウォーキングなど多種多様でどんな運動を選択するかが大切です。

運動誘発性鎮痛を起こすのに有効だと言われているのが”等尺性収縮運動”です。

この文献によると、パーキンソン病患者30名を対象に運動様式の違いによる運動誘発性鎮痛の効果を調査したところ、運動強度によってその後の痛みが変化しました。

異なる運動方法による疼痛軽減の違い

等尺性の運動 → 29%低下
中強度の運動 → 8.9%低下
低強度の運動 → 7.1%低下

このことから、等尺性の運動と言われる運動を行うことが、疼痛を抑制する上で重要であることが分かります。

ちなみに、等尺性の運動とは筋肉の長さが変わらずに力を発揮する筋肉の収縮形態のひとつで、比較的強度の高い運動です。
例えば、壁を背中にして、椅子に座ったように股関節・膝関節を曲げて維持する「空気椅子スクワット」があります。

お尻や太ももの筋肉は体を支えるために力を発揮していますが、”筋肉の長さが変わらない”ため、動きがありません。こういった筋肉の長さが変わらない運動を等尺性の運動といいます。

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