024年度、私は岡山大学大学院ヘルスケアシステム統合科学研究科が提供する
「デジタルヘルス人材育成プログラム」を受講していました。
そしてこのたび、無事にすべてのカリキュラムを修了することができましたので、ご報告させていただきます。
学びのテーマは「ヘルスケア×IT×経営×起業」
このプログラムは、現場の医療従事者や起業家、大学院生などが対象で、
デジタルヘルスの実装力・実践力を持った人材を育成することを目的とした専門講座です。
講義は全90時間。
内容は大きく「ヘルスケア」「IT」「経営」「起業」の4つの柱で構成されており、
私のように医療現場からサービス開発を目指す人間にとって、
本当に価値のある、まさに“実践に直結する学び”の連続でした。
正直、ここまでくるのは本当に大変だった…
今だからこそ「修了しました!」と笑って言えますが、
正直なところ、途中は何度も心が折れそうになっていました。
というのも、ただ講義を受けるだけではなく、
毎回レポート課題があり、それがまた重厚で濃密なんです。
しかも私自身、この時期は他にも
• 別の専門研修の受講
• 本業での訪問リハビリ
• サービス開発に関する準備
• 資格試験の勉強
などを並行して行っていたため、気持ちも時間も、余裕ゼロ。
「これ、本当にやりきれるのかな…」と何度も思いました。
でも、そんな中でも手を止めなかったのは、
やはり「この学びは、今後の自分の活動に本当に必要だ」と強く感じていたからです。
苦手だった「IT」「デジタル」への見方が変わった
特に印象に残っているのが、「デジタル×ヘルスケア×起業」に関する講義です。
正直、私はそれまでITやデジタル系のことにはかなり苦手意識がありました。
「アプリ開発?」「ビッグデータ?」「AI…?」
聞くだけで頭がこんがらがってしまいそうな言葉のオンパレード。
でも、講義ではそうした技術の“仕組み”や“活用例”を、
非エンジニアの私にもわかるように噛み砕いて説明してくださり、
「あれ?これ、もしかしたら私にもできるかも…」と前向きに思える瞬間が何度もありました。
特にありがたかったのは、「自分のサービスにどう応用するか」という視点で実際の事例やシナリオを通じて考える機会があったことです。
制度・業界構造を学ぶことで「戦える土俵」が見えた
また、制度や医療業界の構造について学べたことも非常に大きな収穫でした。
これまで私は、自分の臨床経験をもとにサービス構想を考えてきましたが、
制度や政策、業界の流れを知らずに動こうとしていたら、知らず知らずのうちに「制度の枠から外れたサービス」をつくってしまっていたかもしれません。
でもこの講義で、
• 保険制度との関係性
• デジタルヘルスが社会実装されるまでのプロセス
• 行政や業界の動き
などを体系的に学ぶことで、
「自分がどこで、どう貢献できるか」という位置づけを、
社会の大きな構造の中で考えられるようになりました。
この視点は、独学では決して得られなかったと思います。
「起業」や「ビジネスモデル」についても、実践的に学べた
そしてもうひとつ、とても印象に残っているのが
「ビジネスモデル」「サービス設計」に関する実践的な講義です。
今までは、どこか“起業”や“ビジネス”という言葉に距離を感じていました。
「利益のためにやるもの」「特別な人しかできないもの」
そんなイメージがあったのですが、この講義を通して
「価値を持続的に届ける仕組みを考えることこそ、ヘルスケアに必要」
という視点に変わったんです。
講師の方が教えてくれた
「小さく始めて、ニーズをつかみながら、柔軟に形を変えていく」
という考え方は、まさに今の私に必要だった言葉であり、
これからサービスを展開していくうえでの軸になると感じました。
今後は「デジタル×リハビリ」のサービス開発を本格化させます
このプログラムで得た知識や視点、ネットワークは、
私が今後実現したいパーキンソン病の方向けのオンラインリハビリ支援サービスにまさに直結するものばかりです。
これからは、これらの学びを土台に、
• 実際のニーズに寄り添ったサービス設計
• デジタル技術を活かした継続的支援の仕組み
• 行政や制度との接続を意識した事業展開
を視野に入れながら、少しずつでも形にしていきたいと考えています。
最後に:努力は、未来の自分の糧になる
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
もし今、
「新しいことに挑戦したいけど、不安がある」
「ITや起業なんて自分には無理かも…」
そんな気持ちを抱えている方がいたら、私はこう伝えたいです。
「一歩踏み出せば、世界は意外と開けている」
私自身、パソコンすら得意ではありません。
でも、それでも学ぶことで、できることが確実に増えました。
学びはいつだって、自分の選択肢を広げてくれます。
そしてそれは、支援する相手の人生の選択肢をも広げることにつながる。
そう信じて、これからも一歩ずつ進んでいきたいと思います。
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