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【最新研究】有酸素運動はパーキンソン病にどう効くの?脳に与える驚きの変化とは

今日は、パーキンソン病と運動に関するとても興味深い研究論文をご紹介します。

「運動がいいのはわかっているけど、脳に本当に変化があるの?」
「自費リハビリで続けて意味あるの?」
「理学療法としての有酸素運動って、どんな効果があるの?」

そんな疑問を持っている皆さんにこそ、知っていただきたい内容です。

この記事では、有酸素運動がパーキンソン病の脳にどう影響するのか、そして自費リハビリとの関係や理学療法の今後の可能性について、研究データをもとにわかりやすくお話ししていきます。

本記事の構成

どんな研究?有酸素運動が脳に与える影響を調べたRCT

今回ご紹介するのは、2022年にAnnals of Neurologyに掲載された論文です。

Aerobic Exercise Alters Brain Function and Structure in Parkinson’s Disease: A Randomized Controlled Trial
(有酸素運動はパーキンソン病の脳機能と構造を変える:ランダム化比較試験)
https://doi.org/10.1002/ana.26291

オランダの研究チームが行ったこの研究では、130名のパーキンソン病患者を対象に、6か月間の運動介入を行いました。

そのうち57名が脳のMRI検査を受け、運動の前後で脳機能の変化、構造の変化、認知機能の変化などが詳しく調べられました。

介入は2グループに分かれていて、

• ひとつは自宅でのエアロバイクによる有酸素運動グループ
• もうひとつはストレッチやリラクゼーション中心の対照グループ

どちらも週3回、30〜45分を6か月間続けるというものでした。

白石

「リハビリというと“病院で受けるもの”というイメージがありますが、この研究は“自宅で続けられる理学療法”の可能性を示してくれています」

有酸素運動で脳がどう変わったの?

では、具体的にどんな結果が出たのでしょうか?

結論から言うと、有酸素運動はパーキンソン病の脳に良い影響を与えるということがはっきりと示されました。

特に注目すべきなのは、次の3つです。

a. 脳内ネットワークのつながりが変わった

パーキンソン病では、「前の方の被殻(anterior putamen)」と「後ろの方の被殻(posterior putamen)」の間で、脳のつながり(機能的結合)が変化していきます。

有酸素運動をしたグループでは、このつながりが“健康な脳に近づく方向”に再編成されたのです。

つまり、運動が脳の回路にポジティブな影響を与えたということになります。

白石

「これはまさに“脳の可塑性(かそせい)”の話です。運動で脳が“つながり直す”って、理学療法としてもものすごく意味があるんです」

b. 脳の萎縮(縮み)が抑えられた

時間とともに進んでしまう「脳の萎縮」も、有酸素運動をしたグループでは進行が抑えられました。

対照グループでは、6か月で全体的な脳の体積が減少していましたが、有酸素運動グループではほとんど変化がなかったのです。

これは、有酸素運動が脳の構造そのものを守ってくれている可能性を示しています。

c. 認知機能(とくに注意力・制御機能)が改善した

参加者は目の動きを使った課題(視線を動かすスピードや正確さを調べる)も行ったのですが、有酸素運動グループではミスが減って、反応がよくなったという結果になりました。

これもまた、有酸素運動で脳の働きそのものをサポートできることを裏づける内容です。

自費リハビリとの関係は?

この研究の介入は、いわば「自宅での運動療法」です。

これって、リハトレスタジオ世田谷でもよくご提案している「リハビリプログラム」ともかなり近い内容なんですよね。

リハビリでは、認定理学療法士による一人ひとりに合ったオーダーメイドのプログラムを継続的に提供できます。

今回の研究のように、自宅でできる有酸素運動や、バーチャルサポートを活用すれば、移動が難しい方でも安心して継続できるのが大きなメリットです。

白石

「“自分に必要なリハビリをずっと続けられる”という考え方が、これからの理学療法では大事になってきますね」

どんな人におすすめ?

この研究は、平均年齢が59歳のパーキンソン病患者さんを対象としたものですが、内容は非常に安全かつ継続しやすいものでした。

自費リハビリであれば、心拍数や運動強度も専門家が管理できますし、自宅でバイクを使う環境がない方にも、ウォーキングや他の方法に置き換えることができます。

• 「最近、運動不足が気になる」
• 「理学療法をもっと自分に合わせて受けたい」
• 「脳の変化も含めて、リハビリの成果を実感したい」

そんな方には、今回の研究結果はとても力強いメッセージになるのではないでしょうか。

おわりに:運動は、脳を守る最前線にいる

この記事でお伝えしたように、有酸素運動はパーキンソン病の脳に対して、

• 機能的なネットワークを整え
• 構造的な萎縮を防ぎ
• 認知機能をサポートする

そんな多面的な効果を持っていることが、科学的に証明されつつあります。

理学療法の枠組みを超えて、自費リハビリやオンライン支援といった形でも「継続的に・安全に・楽しく」取り入れられることが、今後ますます重要になっていくでしょう。

「運動はいい」とよく聞くけど、「本当に意味があるの?」と思っていた方も、今回の研究を機に、少しでも前向きに取り組んでもらえたら嬉しいです。

皆さんの毎日のリズムの中に、少しでも楽しい運動が加わるよう、私たちも全力でサポートしていきます!

参考論文

Johansson ME, Cameron IGM, Van der Kolk NM, et al.Aerobic Exercise Alters Brain Function and Structure in Parkinson’s Disease: A Randomized Controlled Trial.
https://doi.org/10.1002/ana.26291

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