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パーキンソン病患者のための効果的な理学療法とは?最適な運動の種類・頻度・期間を調査

今回は、2023年に発表された大規模な研究をもとに、「パーキンソン病の方にとって、どんな理学療法が効果的なのか?」という疑問に迫っていきたいと思います。
この記事は、パーキンソン病の患者さんやご家族、また自費リハビリを考えている方にとっても、大切な内容になっています。

本記事の構成

そもそも「どのリハビリがいいのか」って、ちゃんと分かってるの?

まず意外に思われるかもしれませんが、実は「パーキンソン病のリハビリにおいて、どの種類の理学療法がベストなのか?」という問いに、明確な答えは出ていないのが現状です。

正直、この研究結果は理学療法士としてもショッキングな結果でした。

この研究では、2000年から2022年までに発表された46本の臨床試験(計3905人)をまとめて分析している大規模研究です。内容としては、「理学療法の種類」「実施タイミング」「頻度」「継続効果」など、いわば“リハビリのやり方”全般について調べたものになります。

白石

「リハビリが効くかどうか」だけでなく、「どんなやり方が一番効くのか」を調べるって、とても大事な視点なんです。

標準的な理学療法 vs 非標準的な理学療法(水中運動・VR・ダンスなど)

今回の研究では、「標準的な理学療法(一般的な病院や施設で受けるもの)」と、「非標準的な理学療法(たとえば、水中運動・VR・ダンス療法など)」の効果も比べています。

その結果……

• 歩行能力:両者に大きな差なし
• バランス能力:わずかに非標準的な理学療法が良かった
• 総合的な運動機能(UPDRS):両者に大きな差なし

という結果でした。

白石

個別に見ると、水中療法がバランスに効いていたり、ダンスが歩行機能に良かったり…ってこともあります。でも「どれが絶対良い」とまでは言い切れないんですね。

頻度は?週2回?毎日やるべき?

リハビリの頻度に関しても、はっきりした「ベスト」なものは見つかっていません。

この研究に含まれた多くのプログラムは、週2~3回・1回30~60分・2〜12週間というものでしたが、「週5回以上やったから明らかに効果が高かった」というわけでもなかったんです。

白石

多くの人が「たくさんやったほうがいいのでは?」と思いがちですが、現実には“ほどほどの量”でもちゃんと効果が出ているということですね。

リハビリをやめたあと、効果は残るの?

ここもとても気になるポイントですよね。

実は、「リハビリを終えたあとも効果が続くか?」に関して調査している研究は半分ほどしかなく、その中でも「効果が続いた」と報告されたのは7割くらいでした。

つまり、残念ながら「リハビリの効果は永遠ではない」けれど、「ある程度は続くことが多い」と言えるのではないでしょうか。

白石

リハビリは“やめたら終わり”ではなく、“どう続けるか”がカギになります。ご自宅での運動習慣とセットで考えてほしいですね。

自費リハビリを考えている方へ:標準PTと同じくらいの効果はありそう

この研究から分かることとして、「非標準的なリハビリ」が、標準的なリハビリに比べて特別に効果が高い、というエビデンスは今のところない、というのが現実です。

ただし、逆に言えば、「ちゃんとした内容なら、どんなリハビリであっても標準的なリハビリと同等の効果は期待できる」とも言えます。

白石

自費リハビリを受けるか迷っている方は、「続けやすさ」「自分に合った内容か」を重視して選ぶのが良いですね。

リハビリの「質」は超重要です!

「この研究では、どれも同じくらいの効果だったんだね」と思う方もいるかもしれませんが、これはあくまで“統計的な差がなかった”という話です。

実際には、「〇〇というリハビリプログラムをやったら成果が出た」というケースもたくさんあると思います。

白石

自費リハビリでは、1人1人に合わせたプログラムを提供しやすいので、そういう意味では“質”が高めやすいんです。

まとめ:自分に合ったリハビリを、無理なく、継続していくことが大切

最後に、今回の研究で大事なメッセージは以下の3点です。

1. どの理学療法が絶対にベスト、という答えはまだありません
2. 週2〜3回、1回30〜60分くらいのリハビリでも、十分な効果があります
3. 継続と、自分に合った内容の工夫が、成果を左右します

理学療法は、どんなプログラムであってもある程度効果を出すことができますが、自分に合ったプログラムを見つけることが継続のカギだと言えますね。

自費リハビリを受ける方も、病院での理学療法を受ける方も、ぜひ「継続しやすい環境づくり」「やっていて気持ちいい運動」を意識して、取り組んでみてください。

白石

リハビリは、身体のトレーニングであると同時に、“生活を変えるツール”でもあります。気負わず、でもしっかり、続けていきましょう!

参考論文

El Hayek, M., et al. (2023). Type, Timing, Frequency, and Durability of Outcome of Physical Therapy for Parkinson Disease: A Systematic Review and Meta-Analysis. JAMA Network Open, 6(7), e2324860.
URL: https://jamanetwork.com/article.aspx?doi=10.1001/jamanetworkopen.2023.24860

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